福祉タクシー【利用】

【ゼロから分かる!】車いすのまま乗車できる福祉・介護タクシー利用方法

福祉タクシー介護タクシー開業

田舎で福祉タクシーを運営しています、NANAです。

今回は、車いすのまま乗車できるタクシーの使い方をご紹介します。

安心してお出かけするための参考にご覧ください。

福祉・介護タクシーとは

そもそも、
福祉タクシー、介護タクシーと呼ばれるタクシーは、
一体どんなタクシーなのでしょうか。

一般的なタクシーの正式名称は「一般乗用旅客自動車運送事業」です。

不特定多数の誰もが乗ることができる、
ドアツードアの便利な乗り物です。

一方、福祉タクシー介護タクシーと呼ばれるタクシーは、
正式名称を「一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定」と言います。

車体の「福祉輸送限定」表示が目印です。

福祉タクシー、介護タクシー、ケアタクシーなど
様々な名称があり混乱しがちですが

全て同じ、福祉輸送事業限定タクシーです。

 

★名前で混乱する人が多いので、下記に詳細をまとめました。

 

福祉輸送事業限定タクシーは、福祉車両での運行が多く、
車いすストレッチャー(担架)のまま乗ることができます。

福祉車両は多様な種類があり、
自家用車として使用することもできます。

下記サイトで視覚的に分かりやすく紹介されています。

 

利用対象

福祉輸送事業限定タクシー(以降、福祉タクシーと略します)は、
限定」とあるように、利用対象の条件があります。

ざっくり簡単にまとめると、こんな感じです。
  1. 身体障害者手帳を交付されている人
  2. 介護認定調査を受け、要支援要介護の認定を受けている人
  3. 何かしらの理由で、一人で公共交通機関を利用することが難しい
1~2は、各自治体での手続きによって
手帳交付、介護認定を受けることができます。

が示す対象範囲は、とても広いです。
例えば、下記のような場合です。

  • 車いすを使用している
  • 杖や押し車を使用している
  • 歩行に不安がある
  • 車の乗り降りがしにくい
  • 認知症状、物忘れがある
  • ストレッチャー(担架)での移動 など

これに該当し、かつ一人でタクシー等に乗ることができない場合は、
福祉タクシーを利用することができます。

私の経験上、のパターンが圧倒的に多いです。

「手助け」の判断基準は事業所にゆだねられており、
ちょっとグレーゾーンでもありますが

ともかく手助けが必要」な場合は、
利用対象となる
可能性が高いです。

 

*利用対象の根拠法令はこちら*

  1. 身体障害者福祉法(昭和24年法律第283号)第4条に規定する身体障害者手帳の交付を受けている者
  2. 介護保険法(平成9年法律第123号)第19条第1項に規定する要介護認定を受けている者
  3. 介護保険法第19条第2項に規定する要支援認定を受けている者
  4. 上記1~3に該当する者のほか、肢体不自由、内部障害、知的障害及び精神障害その他の障害を有する等により単独での移動が困難な者であって、単独でタクシーその他の公共交通機関を利用することが困難な者

引用:国土交通省「一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)の許可等の取扱いについて」Ⅰ-1-(1)福祉輸送サービスの対象となる旅客の範囲

※5は一般利用に該当しないため掲載していません。

 

利用料金

福祉タクシーには、下記のような料金設定があります。

  • タクシー運賃
  • 介助料
  • ストレッチャー料
  • 車いす貸出料 など

タクシー運賃は、
利用する場合に必ず支払う料金です。

全てのタクシー運賃は、
運輸局の認可を受けたものです。

同じ車種であれば
初乗り運賃の差額は、最大でも100円程度です。

初乗り運賃とは、
タクシーに乗って最初の1.5~2㎞程度までの料金のことです。
最低運賃とも言えます。

運賃自体は、不当に高すぎたり、
あまりに安すぎたりすることはありません。

ただし!

それ以外の、介助料ストレッチャー、車いす貸出料といった料金は、
福祉タクシー事業所の独自設定のため、金額幅はかなり広いです。

例えば、こんな感じです。

 NANAタクシーとある福祉タクシー
地域中国地方の田舎関東地方の都心郊外
基本料運賃(初乗り620円)運賃(初乗り710円)
+乗降車介助1,000円
介助料

抱え介助の場合
500円

段差介助等
1,000円
車いす
貸出料
全て無料リクライニングは
2,000円

※「とある福祉タクシー」情報は、
ネット検索で見つけた
関東圏の某タクシーさんの情報を拝借しました。

 

これは、どちらがいい悪いの比較ではありません。

タクシー事業者によって、
料金はまちまちである、ということをお伝えしたいのです。

 

一見、都会の福祉タクシーは高いように見えますが、
都会と田舎では、そもそも固定費(家賃、税金)なども違います。

NANA
NANA

私の料金形態では、
都会ではやっていけないのだろうな、と思います・・・。

利用料金が高い分、手厚いサービスかと言うと
こればかりは利用してみないと分かりません。

安かろう悪かろうもあれば、
高かろう悪かろうだってあります。

利用する前に、いくつかの福祉タクシーに問い合わせ、
おおよその料金を見積り確認することをオススメします。

その時、どんな手伝いをしてもらえるかも確認しましょう。

 

利用方法|完全予約制

一般タクシーの乗り方は、2パターンあります。

  1. 事前または当日に予約し、指定場所に来てもらう
  2. 駅前や車通りの多い場所などで、タクシーを拾う

一方、福祉タクシーの場合は、完全予約制です。

のような、
走りながらお客様を見つける流し営業」はできません

利用日前に連絡をして、必ず予約をしましょう。

当日でも、空いていれば対応してもらえる場合が多いですよ。

 

*利用方法の根拠情報はこちら*

(3)運送の引受けを営業所において行う輸送に限る。

引用:国土交通省「一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)の許可等の取扱いについて」4.許可に付す条件

「営業所において行う輸送に限る」とは、
「営業所にて予約を受け付けた輸送に限る」という意味です。

 

利用日が決まったら即予約

通院、お出かけ、施設からの一時帰宅、冠婚葬祭など、
福祉タクシーの利用用途は多岐にわたります。

利用日が決まった時点で、できるだけ早く予約をしましょう。

NANA
NANA

私のお客様は、病院からのお帰りの便で、
翌月の通院送迎のご予約をされます。

翌月、3か月先、半年先でも、
予約は早いに越したことはありません!

特に土日祝に利用したい場合は、
当日連絡では対応が難しい可能性が非常に高いです。

利用したい日時が決まったら、
すぐに予約しましょう!

 

事前に伝えるべき情報

福祉タクシーの利用対象は、
ざっくり言うと手助けが必要な人です。

福祉の心得をもつ運転手が対応しますが、
どんな手助けが必要なのか、事前情報が必要です。

これは事故を防ぐためにも、重要なポイントです。

 

予約をする時は、下記項目を伝えましょう。
特に  部分を意識して伝えると、運転手も心づもりができます。

  • 利用日時
  • 出発地
  • 目的地
  • 利用者の名前
  • 同乗者の有無(乗車定員があるので)
  • 車いすの有無
  • 身体状況
  • 介助の必要性
  • 地理環境

この  部分について、少し解説します。

 

出発地・目的地

勘違いが起こらないよう、下記に注意して伝えましょう。

  • 自宅の場合:目印ではなく、住所(番地)を正しく伝える
  • 施設の場合:正式名称を伝える
  • 病院の場合:病室お迎え希望の場合は必ず伝える
NANA
NANA

私の失敗談です・・・。

AB苑まで」の送迎予約があり、
私は「グループホームAB苑」と思い込んでいましたが、

実は最近できた「サ高住AB苑」だった、というオチ!

ヒヤッとしました・・・

 

自宅から出発の場合、
分かりにくい場所でも、正しい住所・番地を伝えていれば

タクシーはちゃんと、お迎えに来ます!

また、出発地、到着地が
下記のような環境の場合、必ず事前に伝えておきましょう。

  • 建物入口の前に車を駐車できない
  • 建物入口から車までの間に、長い坂や段がある
  • 長い階段を下りる介助が必要

私の営業エリアは田舎町なので、
崖っぷちの道を走り、「ぽ●んと一軒家」みたいな所に
行くことも珍しくありません。

状況によっては、
下見が必要だったり、

車いすではなく、ストレッチャーの方が安全
判断される場合もあります。

 

車いすの有無

車いすを持っていなくても、ご安心ください。

ほとんどの福祉タクシーは、
貸出用の車いすを持っています。

リクライニング車いすや、
ストレッチャーを持っている所もあります。

状況に応じて貸出可能な所が多いので
遠慮せずに相談してみましょう。

その時、利用料も確認しましょうね。

ストレッチャー料金は
2,000~5,000円くらいは必要になります。

 

身体状況、介助の必要性

利用者の身体状況は、必ず伝えましょう。

運転手が介助時に事故を起こさないためにも、重要です。

  • 動かしてはいけない部位
  • 痛みがある部位
  • 麻痺がある部位
  • 自力で立てるか、歩けるか
  • どんな介助が必要なのか  など

例えば「ベッドから車いすへの移乗介助」は、
身体状況によっては、1人での抱え介助が可能だったり、
2人でのタオル移乗が必要だったりします。

運転手は、危険な介助は、絶対にしません

きちんと状況を伝えていないと、
当日お迎えが来たものの、
「危ないので対応できない」と断られる可能性もあります。

運転手1人での対応で大丈夫か、がポイントです。

運転手が女性の場合もありますので、
女性の力だけでは危険と思われる場合は、その旨も伝えてくださいね。

私は、一人での対応は危険と判断した時は、
2人体制でお迎えに行くようにしています。

介助の内容によって、
介助員1名追加の料金をいただいています。

 

この記事は以上です。

安心安全に移動するためには、
「情報を伝える」ことが最も大切ですよ!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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